エレクトロニカ・詰め合わせ 2

夜向け・少し上げ気味で
D


ニコニコ動画のアカウントがある方はこちらからどうぞ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3295946

曲解説

  • 01. Keef Baker - Bingo Hall Murders

いまや王道系エレクトロニカ・レーベルで唯一活発、ともいえる
n5MDから。この人凄く豪腕で大味、力技系だなと思っていた
1stのThe Widnes Yearsの1曲目を使用。しかし、それ以後のリリースを
聴くと、それだけに終わらない幅の広さを見せてくれたりと、
思いがけない活動を展開。雄大なシンセとかも上手く使用したりして。


現在はAd NoiseamやHymenなんかからも音源を出してしまったり、
ていうかn5MDは? と思うんだけど。あっちのレーベルの方向性が
変化(ポストロック・アンビエントよりに)したからだろうか。
http://www.myspace.com/keefbaker

エレクトロニカというとこの人、という印象があるものの、
実際に聴いてみようとすると、名前同様に難解さな印象があるんじゃないかと。
しかし、この曲を聴いて「こんな熱いビートを打ち、さらに哀愁漂う
メロディを作るのか!」と驚き、それからハマっていった、というのが
この曲。アルバムは名盤LP5に収録。


そんな事を言いつつも、実はデビュー・アルバムIncunabulaが一番
エレクトロニカ原始な形なんじゃないかと思っていたり。ポスト・Autechre
呼ばれる人方の原型とも言えるアルバム。そのほか、アンビエント
Amber、音を崩しまくったChiastic Slide、音の進化著しいDraft 7.30など
音源多数。難しく考えない聴いて感じるのが一番!
http://www.myspace.com/myslb

  • 03. Unscan - Ter Iara

レーベルAudiobulbのコンピレーションIntricate Maximals収録。
この曲がやたら好きで、ずっと活動を待っているんだけど、3年経過した今なお
2曲しかないという有様。一体この人は何をしてるんだ。


しまった、曲ベースで選んでいったため、解説の事は何も考えて
いなかったぞ。同アルバムに収録されたPrhizzm、Ochre辺りは
お勧めです。って微妙な解説に・・・しかも彼ら全員Audiobulbから
音源リリースしていないし。うん。失敗。

  • 04. Diagram Of Suburban Chaos - Rooftop

隠し玉的存在。中々いかすーIDMなアルバムStatus Negativesがあります。
けど、もう6年ぐらいリリースがない。この人も何をやっt(略)。


ちなみにどうやってこのアーティストを発見したかというと、
Phonemという人が好きで検索しまくっていたところ、似たサウンドとして
この人が挙げられていたのだった。実際、聴いてみたら攻撃的な
ビートに綺麗めで広がりのある上モノ、という組み合わせで涎ものだった。
みんなこのCDはAmazonでも買えるからIDM好きは買うと良いよ!
http://www.diagram-of-suburban-chaos.com/

  • 05. Lusine Icl - Mojave

別名義というか本名義が分かりにくい人。LusineなのかL'usineなのか
Lusine Iclなのか。硬質なビートと電子的なダブ及び沈みこむような
アンビエント的な上モノが絡み合う作風で、とても完成度が高い。
前曲との兼ね合いから、このトラックを選択したが、使いたい候補曲が
一番悩んだのもこの人。


最初に聴くのはLusine名義のSerial Hodgepodgeが入手しやすさといい、
良いんじゃないかと。Iron Cityは余りお勧めしないかも。
http://www.discogs.com/artist/L'usine?anv=Lusine+Icl

  • 06. Dryft - Drywht

Keef Bakerのところで記述したn5MDのオーナー兼次曲でも書く
Bitcrushの中の人。もっと言うとGridlockのビートメイカー。
元々Gridlockはインダストリアル系アンビエントだったんだけど、
そのビート担当だっただけあって、トゲトゲな音使い。

EPのThe Mytotyc Exytに収録されている中で、一番攻撃的だと思う
この曲は、短いながらも広がりのあるシンセとのギャップを感じさせずに
融合している。後は次の曲で。同じ人だからw

  • 07. Bitcrush - Habitual

続けて中の人。Gridlockが解散し、ソロになって名義変更を遂げ、
このようになった。ちなみにn5MDからリリースしている彼の音源は
思いっきりバンド・サウンドになってしまったが、今は亡き(やっぱり)
レーベルのComponentからの1st「Enarc」はDryft名義の路線で、ゴリゴリの
IDMサウンドが聴ける。この曲もそのうちの1曲。


基本的に名前通りに音の粒子を崩してザラついた耳障りに、それを
ドラムンベース的リズムに再構築。それまで緩やかに広がっていたシンセも
呼応するように荒々しさを増す。
ちなみにこのアルバムの最後に、今後の活動を予感させるバンドな曲有り。
3rdアルバムの最後の曲とか聴くと、また打ち込みして欲しいんだけど。
http://www.myspace.com/haveyoulostyourway

このアルバムから、彼らの音の一つ一つ、という意味で先端性は
無くなったように思う。この後の2枚はアナログ的な音使いで、とりわけ
この曲のような飛び道具的なものはない。


しかし最初はタイトに規則正しく刻むビートが、後半につれて
段々とつんのめって壊れていく感が楽しい。フロアでかけて困惑させたい
誘惑に駆られる曲。

  • 09. Richard Devine - Kepter

何となく音が飛散するトラックを聴いていると、じゃあ次はこれ、と
言いたくなるのがRichard Devine。なんでこの人がAphex Twinと比較されたのか
イマイチ分からないが(Remixしたからだっけ)、音マニアな人である。


この曲は基本的にゴーーーという低音しかメロディ・ラインがなく、
後はビートがメロディを奏でている感。それでも十分、音が断片的に
繋がっているためか、しっかり記憶させる。新譜とかの方がより先進性の
音となっているが、この曲がやたら印象深いので。たまにメロディのある
曲を作るが、実は美メロだったりするから驚き。
今は亡き(こればっかり)ブレイクコア寄りのSublightからリリースされた
Cautellaがスピーディで攻撃的で○。
http://www.myspace.com/richarddevine