エレクトロニカ・詰め合わせ 4
ニコニコ動画のアカウントがある方はこちらからどうぞ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3411713
曲解説
- 01. Justin McGrath - The Night That Laid Still
個人的な隠し玉アーティスト。アルバムは何枚かあるものの
全部セルフ・リリースで固定されたレーベル無し。アーティスト本人から
直接購入する事になったが、おまけでEPもつけてくれた。10ドルで送料込み、
アルバム+EPって赤字間違いなしじゃないか、と感涙。
しかし今年この曲が収録されたEPを最後に、この名義での活動を
終了してしまい、私涙目。今後はPolyfuseというユニットで活動するらしいが
一転してテクノっぽい曲風につき、がっかりかも。昔はEPをフリーで公開して
いたが、Itunesとの提携により有料化。ざんねん。1曲だけmp3で拾えるものが
あるけど、それは動画6に収録、そっちの解説でー。
http://www.justinmcgrath.com/
http://www.polyfuse.net/
- 02. Port Blue - Of The Airship Academy
この人もセルフ・リリースw ピアノを用いた楽曲が多く、
メロディも綺麗で素晴らしい。ビートはHipHopの要素を感じさせ
どっしりと土台も安定。この曲が収録されたアルバムThe Airshipは
捨て曲なしの名盤なので、この手の音が好きな方はぜひぜひ。
そしてこの人も音源全部がmp3で拾えたが、CDRでリリースして通販なども
請け負ったため、現在はEPのThe Albatrossだけダウンロード可能。
興味のある方はそっちを聴くのも良いかもしれない。新譜リリースも近いとか。
秋だそうで、楽しみにしてます。
http://www.myspace.com/portblue
http://www.archive.org/details/PortBlueAlbatrossEP ←whole directoryをクリック
- 03. Kettel - Pinch Of Peer
エレクトロニカの大人気アーティスト、というとこの人っぽい。この曲は
なんかのCMで使われていたような。シャープの携帯電話でした。
オランダのアーティストで、キャッチーなメロディと柔らかい音使いで
エレクトロニカ好き以外の方のハートもわしづかみに。現在はアーティストの
実兄が運営するレーベルSending Orbsで活動中。同郷のSecedeとのコラボが
楽しみだったりして。収録アルバムのThrough Friendly Watersは日本盤も
出ているので、入手しやすいかも。このアルバムも捨て曲無しなのでお勧め。
でも一番良いのは実はHydrusとのスプリットEPだったりして。
あれ最強。4月にMyam James Part1がリリース、2は9月を予定。
http://www.myspace.com/captainkettel
- 04. Eluvium - Hymn #1
良質なアンビエントを作る人。ピアノソロのアルバムがあったり
荘厳で重厚なシンセを幾重にも重ねたり、基本的にはビートレスな作風です。
余りにも分厚すぎて、脅迫的にさえ聴こえかねないぐらいの曲が
あったりしますが、曲間に挟んだ緩めなトラックもまた美しく、
その軽さが好きだったりして。アルバムCopiaに収録。
お酒でも飲んでほろ酔いで、ぼけーっと聴くと飛ばされます。
ドローン過ぎず美しいメロディのバランスもあって、アンビエントも
良いじゃないか、と思ったアーティスト。
http://www.eluvium.net/
http://www.myspace.com/eluviumtaken
- 05. Balmorhea - Baleen Morning
店でかかっていて、なんだこりゃーすげーピアノで綺麗な曲!
という事で早速アーティストを聞き、購入にいたったのがこの2人ユニット。
ピアノとギターの組み合わせで、やっぱりビートレス。
今年リリースされたRivers Arms収録で、こちらはチェロ、ヴァイオリン、
ベースの3人がコラボメンバーとして参加しており、トラックがオーケストラな
構成に。ポスト・クラシックな一枚となっている。
柔らかい雰囲気が続く好盤。ピアノやクラシック好きな人はどうぞ。
http://balmorheamusic.com/
http://www.myspace.com/balmorhea
- 06. Motoro Faam - and Precipitation
東京在住の3人組ユニット。それぞれ打ち込み、ヴァイオリン、ピアノを
担当、だった気がする。ベルギーのレーベルU-CoverのCDRシリーズから
リリースしていたり。
この曲がアルバム...and Water Cyclesの中で一番・・・久石譲な雰囲気で
耳障りも良いかなと。他の曲はもうちょっと実験的な事が多く、
エクスペリメンタルというか。ピアノの音はキラキラしているし、
ヴァイオリンは情緒たっぷりに聞かせ、しかし打ち込みは割とぶっ壊れ気味。
http://motorofaam.com/
http://www.myspace.com/motorofaam
- 07. Arc Lab - Departure Music Part Two
王道的なエレクトロニカ・サウンドを丁寧に作り上げるArc Labの
3rdアルバムThe Goodbye Radioから。この曲が凄く良いから、といって
このアルバムを買うと、なぜかボーカル入りまくりでなんだこりゃーと
思うかもしれないので注意。買うならば1stか2ndを。
音の一つ一つが凄くキラキラとした触りの良い音で、動画の音質が
低下した状態だとかわいそうな・・・って言いつつmp3で
聴いてるわけだけどw 伸びやかなシンセとストリングスの絡みとか、
浮遊感のある音の配置具合とか、この曲は良いなあ。歌モノじゃなくて
こっち側にいて欲しいアーティスト。
http://www.n5md.com/artists.php?artist=Arc%20Lab
http://www.myspace.com/arclabmusic
- 08. B. Fleischmann - Pass By
2回目の登場となったアーティスト。ピアノと生音でベース、打ち込みの
ビートで構成されたトラックに、ビットの崩れた音が覆い被る。
音からして逆再生を取り入れているためか、このザーっという音が
心地良い。
この曲が収録されているWelcome Touristは2枚組で2枚目は1曲50分弱の
大作だったり。曲は生音と打ち込み、そしてノイズの融合で、
なのに何とも言われぬ温かみが魅力的。このアルバムは名盤なので
買えって感じです。BGM1で使った曲もこのアルバムから。
http://www.bfleischmann.com/
http://www.myspace.com/bfleischmann
- 09. Plaid - Ti Born
大御所PlaidはDouble Figureから。ジャジーな雰囲気溢れるこの曲は
軽快なビートが格好良く、凄く好きです(解説じゃない)。
というか、この曲は全然ピアノがメインじゃないのは内緒。
ちなみに今年、新譜が出そうな気がするんだけど、いまだに
リリース元であろうWarpからのアナウンスはなく、どうしたものか。
彼らのオフィシャルではタイトルがScintilliとも発表されています。
さらにサントラ手がけるみたい。最近映像とのリンクが多い。
けど、映像との絡みとかがあるのか、ただでさえ微妙に地味な
感じが、さらに華々しさが欠けているような。
http://www.plaid.co.uk/
- 10. Port Blue - At Anchor
2回目の登場。2曲目と同一の人です。収録アルバムも同じ。
靴の足音がコツ、コツ、と響き渡り、それをビートに据えて
美麗なピアノが哀愁漂うメロディを奏で、中盤から乾いた打ち込み、
シンセが絡みます。この人にピアノを使わせると凄く良いフレーズを
聞かせてくれますねー。たまにシンセの音はちょっとアレかなと
思わないでもないけどw
URLは02の方を参照のこと。
- 11. Aphex Twin - Nannou2
ピアノ、といわれるとこの曲を真っ先に思い浮かべます。
名盤Drukqsの最後を締めるこの曲は、恋人の名前Nannouを用いた
厳かな1曲。ちなみに1はWindowlickerに収録されていたり。
曲の始めは和音だけで構成され、途中から合間に単音が絡んでいく。
この人は天才です。あんな顔するけど、天才。
個人的に自分の葬式で流して欲しいと思う曲w
エレクトロニカって一体なにー?
※この記事は表示調整中です。AAが見難くてすみません><
エレクトロニカって何!?
こんちわー。エレクトロニカ板(通称ニカ板)のニカ茶です。 V/ いつの間にかエレクトロニカ板のマスコットになっちゃったぼくちんなんだけど、 人 実は難しいことよく分かってないんだよねー。ってな訳で、 ( ・∀・) ニカ板の知識箱、ムキ茶に手取り足取り腰取り教えてもらうよ! _ / jjjj _ / タ {!!! _ ヽ、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ ニカ茶くん、 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 今日はよろしく! `、ヽ. ``Y" r ' i. 、 ¥ ノ V/ (うわ、あつくるしい上に場所とるなー。) 人 …そもそも、エレクトロニカって一体なにー? (;・∀・) 電子工作と間違われそうなんだけど、一応電子音楽なんだよねー。 エレクトロニカってのは音楽のジャンルの一種で、 _ V/ クラブ・ミュージック的ではない、ダンス・ミュージック / jjjj .人 _ ――つまり踊れないクラブ・ミュージック、を差すんだ。 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 V/ 人 すんごい回りくどい言い回しだよねー。 ( ・∀・) _ / jjjj _ なぜこのような言い方になるかというと、クラブ・ミュージックの大体が / タ {!!! _ ヽ、 フロアでお客さんを躍らせるのを目的として、分かりやすく ,/ ノ V/ ~ `、 \ リズムの取りやすいビート、伝わりやすいメロディ系のフレーズで `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ 構成されているんだけど、エレクトロニカはそうではないから、という事だね \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 踊れない、というよりはクラブで一聴してノリやすいか、という観点で見た際に `、ヽ. ``Y" r '、 そうではない事からそう取られるのだと私は把握してるよ。 i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ V/ 確かにエレクトロニカって、 人 デスコでノリノリー!ってな音楽じゃないもんね。 ( ・∀・) でも、もうちょっと分かりやすい説明できないー? / jjjj _ じゃぁエレクトロニカの特徴について。エレクトロニカの場合、 / タ {!!! _ ヽ、 リズムは一定だとしても、反復していくうちに変化を遂げて曲の展開がされたり、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ コロコロとビート・フレーズが変化したり、そもそもリズムが一定ではなかったり、 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ それどころか変拍子だったり、とさまざま。逆に一定じゃないからこそ、 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ リズムの美味しさがあったりするわけだけども、それは曲を知っていて言える事。 `、ヽ. ``Y" r ' クラブでかかる音楽は一期一会的だから、聴き込みが必要なのは、いかがなものかと。 i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ V/ 人 聴き込んで楽しめる音楽ってことかー。 ( ・∀・) そりゃデスコには向いてないよね。 そうそう。 次にメロディに関してだけど、こちらは逆に変わった音使いが多いんだ。 _ V/ ビートが無ければアンビエント的な、聴く者を深く沈みこませるようなものや、 / jjjj .人 _ 繊細に響き渡る綺麗なもの、暗くドローン(そのままの意)としたもの / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 だったりして、それ単体ではヒーリング音楽のような感じだったりするんだ。 ,/ ノ ``Y" ~ `、 \ V/ 人 ( -A-) どろーん。 _ / jjjj _ つまり、フロア向けと呼ばれる音楽の組み合わせが、 / タ {!!! _ ヽ、 踊りやすく分かりやすいビートと攻撃的な組み合わせの事が多く、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ エレクトロニカはその逆、という事が非クラブ・ミュージック、と `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ 称されるようになったのかもしれないね。 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 「寝ながら聴ける、クラブ・ミュージック」と私が称するのは、メロディ部分が `、ヽ. ``Y" r ' 落ち着かせる音が多く、でもビートは聴けば聴くほど味が出るからなんだよ i. 、 ¥ ノ。 `、.` -‐´;`ー イ V/ 人 よくぼくちんもよく寝る時に流してるー。 ( ゚∀゚) きもちいぃー!
エレクトロニカの歴史
V/ 人 そういやそもそも、エレクトロニカって、 ( ・∀・) いつ頃、どういう流れで生まれたのさ? _ / jjjj _ もちろん、いきなり生まれた! という事はなく、 / タ {!!! _ ヽ、 様々な音楽的な過程を経て要素を取り込んできたんだけど、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ 個人的には1992年、イギリスのテクノ・レーベルWarp Recordsが提唱した `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ 「Artificial Intelligent Series」(略してA.Iシリーズ)から始まったと思ってる。 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ このシリーズは94年まで続き、エレクトロニカの基盤を作ったんだ。 `、ヽ. ``Y" r ' i. 、 ¥ ノ V/ 人 Aphex TwinとかAutechreもリリースしてる! ( ・∀・) この頃から活動してるんだねー。 うん、これがエレクトロニカのはしり、ともいうべき流れかな。 _ V/ なお、これらの音楽をIDM(Intelligent Dance Musicの略)と呼び、 / jjjj .人 _ エレクトロニカが多岐にわたる際の本流ともいえる流れの一つになるわけだな。 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 V/ 人 | ̄ ( ゚д゚ )彡| そう!IDMってこれだね!! | ヽノヽr┘ >> 'T (c)音ゲ板 _ V/ / jjjj .人 _ ……それはDDR。一文字しか合ってないぞ。 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 V/ 人 …えーっとえーっと、ほいじゃIDMが本流ってことは、 (;・∀・) その他にも色々あるわけ? そういう事になるね。最初の本筋がIDMだとすると、大きな流れで _ V/ Basic Channelが作り出したデジタル・ダブ系、レーベルMille Plateauxが / jjjj .人 _ 輩出したClicks + Cutsをもじったクリック、グリッチ、カットアップ、 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 アブストラクト、生楽器と混じったフォーク系、ボーカルもの・・・ ,/ ノ ``Y" ~ `、 \ V/ 人 ちょっとちょっとー。多すぎてのーみそぱんくしそうだよー (:・∀・) 分かりやすく解説してちょ。 _ 先ほどはIDMの誕生を書いたね。その流れと同時期にBasic Channelという / jjjj _ レコードがリリースされ、テクノ・シーンに一石を投じた音楽があったんだ。 / タ {!!! _ ヽ、 これはミニマル・ダブと呼ばれるもので、スカやレゲエから誕生した ,/ ノ V/ ~ `、 \ ダブを元にした音楽。簡単に説明すると、ミニマル(=反復するリズム)と `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ ダブ(過剰な残響加工した音と低域・高域の強調)を重ねたもので、 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ デジタルで作られたもの、として把握してくれ。というか、聴くのが一番早いかな。 `、ヽ. ``Y" r ' Basic Channel→ http://www.myspace.com/basicchannel i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ この流れはある意味、IDMとも音楽性が近く、真っ先に取り入れられて i 彡 i ミ/ いく事になるんだ。代表的なアーティストとして、Arovane、Pubなどなど。 i\ /{ 代表的なレーベルはBasic ChannelやDin、一部のVertical Formあたりだね。 / ▼ `\ / /ヽ、 ヽ. V/ (えいごがいっぱい…。しかもおぱんつが黒ビキニ…。) 人 …えっと、ちなみにぼくちん、激しいロックもよく聴くんだけど ( ・∀・) 何かオススメあるー? 同時に全く違う方向から来た音楽として、ドリルン・ベースが挙げられるね。 これは高速で複雑なビートに強調された低域ベース音を特徴として生まれた _ V/ ドラムンベースから発展したもの。 / jjjj .人 _ ドラムンベースをさらにスピーディに、リズムの音数を増やして / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 連続させるとドリルのように聞こえる事から、このような名称になったと思うよ。 ,/ ノ ``Y" ~ `、 \ V/ 人 ドラムンベース大好き!こういうのだよね!! ( ・∀・) Squarepusher "Port Rhombus" |=□ http://www.youtube.com/watch?v=wWNgcVq-GMQ ノ┐ _ またテクノ板の懐かしいAAを持ってきたねぇ。 / jjjj _ このドリルンベースを最初に持ち込んだのはこのSquarepusherとされ、 / タ {!!! _ ヽ、 影響を受けたのがAphex Twinやμ-Ziqなどなど、電子音楽の中で ,/ ノ V/ ~ `、 \ 有名なアーティストだったため流れの一つとして出来上がったんだ。 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ これがさらに過剰になり、ブレイク・コアの流れになっていくわけだけど、 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ ここでは割愛するよ(というか語れる程詳しくないからね)。 `、ヽ. ``Y" r ' 代表的なアーティストは、前述した人たちとVenetian Snares、Wispかな。 i. 、 ¥ ノ V/ 人 なるほどねー。 ( ・∀・) それじゃぁ逆に、電子音ならではの繊細な感じのは? それはレーベルMille Plateaux発のクリックかな。 _ V/ ノイズを混じらせつつポップさも内包させ、革新性をもたらした / jjjj .人 _ Ovalを輩出していて、その流れを溜め込んでリリースされた / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 コンピレーションのClicks & Cutsは次世代的音楽の集合といえるよ。 ,/ ノ ``Y" ~ `、 \ V/ 人 ( ?∀?) くりっく? _ Ovalの手法はCDを傷つけて音飛びしたものを使ってみたり、 / jjjj _ 既存とは異なる実験的な音の使われ方が多く、 / タ {!!! _ ヽ、 PCで言えばエラー時の機械音(ブリープ)を曲に取り入れたりしてるんだ。 ,/ ノ V/ ~ `、 \ 大雑把に説明するならば、「プチ」という小さめな音で作られたものをクリック、`、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ 「ビー」とかざらついた感じの音のものをグリッチ、と呼ぶように思う。 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ そう把握している。違ったらごめんなさい。 `、ヽ. ``Y" r ' i. 、 ¥ ノ 音の把握をまずOvalのmyspaceで。 `、.` -‐´;`ー イ http://www.myspace.com/markuspopp V/ プチプチピーー 人 ヽ( P∀O)ノ PO! r'ル从リリ!、 (c)シューティング _ / jjjj _ …ちなみに、クリックとグリッチはIDMサウンドと / タ {!!! _ ヽ、 密接な関係にあっておよそ王道的なサウンドになるから、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ 代表的なーというくくりで語るのは難しいかな。 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ なのでレーベルで挙げておくよ。 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ クリック→Expanding、Neo Ouija(昔の) `、ヽ. ``Y" r ' グリッチ→初期のMorr、Toytronic i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ V/ 人 えーっと、デジタル・ダブ、クリック、グリッチ、 ( ・∀・) 他にはなにがあったっけ・・・ _ じゃぁ次はカットアップに移ろうか。 / jjjj _ これは音を切り刻んで再構築する、という手法を指すんだ。 / タ {!!! _ ヽ、 中でもヴォーカルの声ネタを切り刻んだヴォーカル・チョップという方法を ,/ ノ V/ ~ `、 \ Prefuse 73が使い出し、一世を風靡したんだよ。 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ けども、この方法は余り用いられる事はなかったように思うな。 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 画期的で華々しかったんだけども。 `、ヽ. ``Y" r ' http://www.myspace.com/prefusion73 i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ V/ 人 何かすごい不思議なかんじー。 ( ゚∀゚) でもきもちひー。 _ そしてほぼ同時期ながら、フォロワー扱いをされたのがMachine Drum。 / jjjj _ 彼の功績は、HipHipとエレクトロニカの融合を進めた事にあるのかな。 / タ {!!! _ ヽ、 カットアップが使われる以前も、HipHopのビートを用いるアーティストは ,/ ノ V/ ~ `、 \ 存在してたんだけど、本格的に取り込み始めたのはこの頃から。 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ この流れは米国マイアミを中心に展開され、その象徴となったのが \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 同地域のレーベルMerckだね。 `、ヽ. ``Y" r ' http://www.myspace.com/machinedrum i. 、 ¥ ノ V/ 人 声に、HipHopに、本当に色んなものを ( ・∀・) 取り込み始めたんだねー そうなんだよ。新しい音の素材というのは中々見つかるものではないから、 _ V/ 結果的に既存のジャンルを取り込んでいったわけなんだ。 / jjjj .人 _ これは世の常なのかもしれないね。 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 ちなみにエレクトロニカは電子音楽的ではあるんだけど、 _ 一部に生楽器も取り入れてはいたんだ。 / jjjj _ そして初めの頃はそれでも一部、という使い方が主流だったんだけど、 / タ {!!! _ ヽ、 新しい表現技法がなくなった辺りから、生楽器の要素が増えていくんだよ。 ,/ ノ V/ ~ `、 \ `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ その中でも革新的だったのは、ノイズを前面に打ち出し、その中でかすかに \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 聞こえるギターの旋律が美しかったFenneszのEndless Summerがあるかな。 `、ヽ. ``Y" r ' http://www.myspace.com/fennesz i. 、 ¥ ノ `、.` -‐´;`ー イ こういった音楽から次第に、生楽器の上モノ+打ち込みのビート、 i 彡 i ミ/ そして加えられるノイズや電子的なエフェクト、という風に変化を遂げるんだ。 i\ /{ こんな感じの音をフォークトロニカ、と呼ばれる時期も少しあったんだけどね・・・。 / ▽ `\ / /ヽ、 ヽ. V/ 一時、何でも「〜トロニカ」ってつける風潮あったよね。 人 …そういえばニカ板の名無しも、「ニワカトロニカ」に ( ・∀・) なりかけたりもしたっけなー(遠い目 _ あったねぇ。でも次第にこの手の音も主流になってきたから、 / jjjj _ 今じゃほぼ言われなくなったんじゃないかな。 / タ {!!! _ ヽ、 また生楽器が増えて、音の広げ方も個人のプロジェクトから、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ 複数のユニットへと変わって、ポストロックとの境目もなくなっていくんだ。 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ 電子音楽からインディーズのロック的に近づく流れは、一時は `、ヽ. ``Y" r ' エレクトロニカの代表的なレーベルだったMorr Musicの展開を追うと i. 、 ¥ ノ 非常に分かりやすいよ。 `、.` -‐´;`ー イ V/ 人 へー。ぼくちん生音大好きだからこの辺りはよく聴いてるかもー。 ( ・∀・) っていうかもう今の形に行き着いちゃったんじゃない? _ おにいさんと一緒にもう少しがんばろうか! / jjjj _ エレクトロニカというとインストの印象が強いんだけど、 / タ {!!! _ ヽ、 今は最後に残った声ネタをも取り込み始めてるんだ。 ,/ ノ V/ ~ `、 \ 勿論、今までも歌モノがなかったわけではないんだけど、 `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ 一部のアーティストだったり、アルバムの一部だったり、 \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ とあくまでエッセンス的な感じだったんだね。 `、ヽ. ``Y" r ' i. 、 ¥ ノ すでにエレクトロニカはIDMの流れが主流にない、と感じるのは `、.` -‐´;`ー イ ここ数年、王道的な音をリリースしているn5MDが、07-08年と完全に i 彡 i ミ/ 生音もしくはボーカル入り、アンビエントな方向に舵を取っている事かな。 i\ /{ / ◎ `\ また、代表的だったレーベルが閉鎖したり、事実上活動停止状態にある事など、 / /ヽ、 ヽ. エレクトロニカは低迷状態にあるといえるのかもしれない。 / ノ ヽ. ) http://www.myspace.com/n5mafia :. ::::.. ::::... ぼくたち、もう終わっちゃったのかな…? ::::... V/ V/ ::::... 人 人 ::::.(∀・(・∀・) バカヤロゥ r -( ( O┰O、 まだ何も始まっちゃいねぇYO! ..::ii'⌒< < ) 冊冊〉 ::'、__,,l!しし(_)l!lJ´ '、__,l!j …まぁエレクトロニカは割と有名なレーベルでも、 プレス数が1000〜2000枚という世界だしね。 _ V/ 知名度の無さは否めないさ。だから我々はトナメを通して / jjjj .人 _ エレクトロニカを知ってもらおうと、色々な物資を作成したんだ。 / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 知ってくれれば好みだと感じてくれる方は多いはずだと思ってるからね。,/ ノ ``Y" ~ `、 \ V/ 人 ( -∀-) わー、ずいぶん長くなったねー。。。 ね。大体の流れはこれでつかんでもらえたかと思うんだけどどうかな? _ V/ もし要望があれば、主要レーベルの解説もしたいなーと思ったりもするんだけど。 / jjjj .人 _ …ってあれ、ニカ茶くん、中の人がお疲れかい? / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 V/ 人 ( -∀-|∀・)っ|)中の人などいない! V/ 人 ( ・∀・|) ピシャ!…う、うん、大丈夫だよー♪ …えっと、エレクトロニカ選対では各BGMなどをお聞きになったみなさまから _ V/ 「こういうの好きだけど、他になんかない?」といったご要望をお待ちしております。 / jjjj .人 _ 私のように暑苦しい勢いでお答えしますので! / タ (・∀・) {!!! _ ヽ、 V/ 以上、エレクトロニカ板のニカ茶とムキ茶による支援物資を読んでいただき、 人 本当にありがとうございました! 長々とすいません。 ( ・∀・) 面白そうだなーと思ったら、お気軽に選対スレに遊びに来てくださいねー。 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/nika/120955896... _ / jjjj _ / タ {!!! _ ヽ、 ,/ ノ V/ ~ `、 \ `、 `ヽ. 人 , ‐'` ノ それでは!! \ `ヽ(・∀・) " .ノ/ `、ヽ. ``Y" r ' V/ i. 、 ¥ ノ 人 `、.` -‐´;`ー イ (・∀・) i 彡 i ミ/ 【ニカ茶】 【ムキ茶】
エレクトロニカ・詰め合わせ 3
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm3335887
曲解説
- 01. Mr. Projectile - You Need
ちょっと音が悪くて、抜群の透明感がなくなってしまってる感が
あるが、抜けの良い女性ボーカルが残響たっぷりに響く中、切り裂くような
ノイズがかかり、スピーディに展開。とてもキャッチーな1曲。
収録アルバムはMerckからリリースされたSinking。もっとも、ボーカル入りは
この1曲だけで、他の曲は幻想的なシンセと、強いビートの取り合わせ。
音が美しいので、ぼけーっと陶酔出来る。多分、レーベルSemisexualを運営。
http://www.semisexual.com/
- 02. Planet Boelex - Windbreak
ネット・レーベルを中心的に活動。という事はどういう事かというと、
音源はフリーで取れるという事だ。この曲もそうで、高いクオリティなのに
無料なのが申し訳ない気持ちになる。けど嬉しいw
メインのメロディを奏でるシンセと、サイドで使われる広がりのある
シンセが絡まる噛み合わせが素晴らしい。
http://www.archive.org/details/mtk147
http://www.myspace.com/planetboelex
- 03. Bola - Forcasa 3
浮遊系エレクトロニカの中で、ど定番ともいえる曲。特にBolaといえば
これ、て感じがする。この人はAutechreに技術的な手ほどきをした、
とも知られている。
シンセの音をビートに組み込んだり、ビートと上モノの融合具合が
他のアーティストとは一線を画しており、沈み込むような曲が多い。
収録されている1stアルバムのSoupは廃盤状態で、プレミアがついたが、
2003年にリ・マスターされて再発された。
- 04. Ochre - Rem Sleep Research
名門Toytronicから、レーベル・カラーにマッチしたアルバム
A Midsummer Nice Dreamをリリースしたこのアーティストは、レーベルが
沈黙を続ける中、現在はBenbeculaに活動の場を移している。
透明で綺麗なシンセとトゲはないものの、硬質な打ち込み
ビートが相まって心地良いサウンドを奏で、優しく丁寧な作りが魅力。
自身のサイトでは未発表音源をmp3で公開しておりーと思ったのに、
リニューアルに伴い、全部mp3販売形式に変更したみたいだ。ゼルダの伝説の
Remixがあったりと、中々良い曲が拾えたんだけど。試聴は自在なので
それで聴くのもありか。1セット2ポンドらしい。あ、Remix集は無料らしい。
が、このmp3販売の手続きをしないといけないのかー、ちょっと面倒だな。
http://ochremusic.com/
http://www.myspace.com/ochre
- 05. Jega - Geometry (μ-Ziq Remix)
エレクトロニカにハマりこむきっかけとなった曲。もしかしたら一番
聴いてる期間が長いんじゃないだろうか。原曲を大幅に残しつつ、
メロディ・メーカーのμ-Ziqがさらに手を加えたのがこのRemix。
幻想的な上モノを伸びやかに使い、キックはひたすら同じビートを打つ中、
ハイハットとスネアは変幻自在に音を変えていく。
Jega自身はこの手の曲は珍しい人で、陰鬱なアシッド・ブレイクビーツな
感じの曲が多い。のだけど、たまにこんな曲があったりするので、意表を
突かれる。2000年の同タイトル・アルバムのリリース以後、活動がぱたっと
途絶えているが、最近はmyspaceで動きがあったり、wikiの項目で2008年に
新譜がリリース?という記述があったりと、個人的に楽しみ。
http://www.myspace.com/jegavariance
- 06. Mosaik - Rubik
こちらも02と同様にネット・レーベル主体で活動。
冷たい感じの音色と、厚めで打ち付けるキックとうごめくベースの低音、
そして残響する上モノを中心に、中盤から展開していく。
元々Radixという名義で活動をしていたが、名義が変更してからは
漂う感じのアンビエントな作風になった。それまではゲームみたいな
ロービットのシンセで温かみのある音楽を聴かせてくれていて、
そっちも良かったりする。
http://www.mono211.com/content/releases/mtkmp66.html
http://www.mosaik.se/
- 07. Praveen - Small Clues
クリスピーでソフトなIDM系レーベルExpandingの7"シリーズが
初見のアーティストは、WarpリスペクトなAiのコンピStationで
大化けを期待させるこの曲を聴かせてくれた。
のだが、待望の1stアルバムはビートが弱いマスタリングをしてくれる
Neo Ouijaによって、激しくアンビエントな作風となり、以後は
自身もその系統に進んでしまった。この曲のように美しく幻想的な
シンセと、タイトに刻まれる強めのビートの融合具合が、かなり好きな
感じだったため、個人的にがっかりである。が、アルバムBackey By Spiritsは
アンビエントなアルバムとして聴くと、儚く美しい繊細なサウンド。
現在は活動レーベルを探している模様。
http://www.praveensharma.com/
http://www.myspace.com/praveen
- 08. Jello - O'verb
Bolaの別名義で、声を要素として取り入れたり、シンセがよりきらびやかに
なっていたり、という違いがあるものの、音の細部まで徹底して
練られた具合は変わらない。アルバムはVoileから。
あ、このアルバムを久しぶりに聴いたら05のPequillがピアノ全開で
とても綺麗。個人的な好みだが、ピアノに弱かったりするので、
いずれピアノ系のまとめとかも作ってみたいなーと思ったりして。
Bola好きならこっちの名義も良いんじゃないかと。
- 09. Christ. - Absolom (for Lucy)
最後の締めは何にしようかなーと悩んだ結果、元Boards Of Canadaの
メンバーであったChrist.に決定。Pylonesque EPに収録されている。
ゆれ動くサイケ要素の強いシンセといい、全体的にこもった処理が
施されてドリーミーさアップ。BOCとはまた違うトリップ感がある。
が、高音域が強く、若干耳が痛いかもーというのがこの人の作風だ。
昨年リリースされた2ndのBlue Shift Emissionsはかなりの力作で、
個人的に07年ベスト入りしている。BOC好きじゃなくてもお勧め。
http://www.myspace.com/christhyperact
エレクトロニカ・詰め合わせ 2
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm3295946
曲解説
- 01. Keef Baker - Bingo Hall Murders
いまや王道系エレクトロニカ・レーベルで唯一活発、ともいえる
n5MDから。この人凄く豪腕で大味、力技系だなと思っていた
1stのThe Widnes Yearsの1曲目を使用。しかし、それ以後のリリースを
聴くと、それだけに終わらない幅の広さを見せてくれたりと、
思いがけない活動を展開。雄大なシンセとかも上手く使用したりして。
現在はAd NoiseamやHymenなんかからも音源を出してしまったり、
ていうかn5MDは? と思うんだけど。あっちのレーベルの方向性が
変化(ポストロック・アンビエントよりに)したからだろうか。
http://www.myspace.com/keefbaker
- 02. Autechre - Rae
エレクトロニカというとこの人、という印象があるものの、
実際に聴いてみようとすると、名前同様に難解さな印象があるんじゃないかと。
しかし、この曲を聴いて「こんな熱いビートを打ち、さらに哀愁漂う
メロディを作るのか!」と驚き、それからハマっていった、というのが
この曲。アルバムは名盤LP5に収録。
そんな事を言いつつも、実はデビュー・アルバムIncunabulaが一番
エレクトロニカ原始な形なんじゃないかと思っていたり。ポスト・Autechreと
呼ばれる人方の原型とも言えるアルバム。そのほか、アンビエントな
Amber、音を崩しまくったChiastic Slide、音の進化著しいDraft 7.30など
音源多数。難しく考えない聴いて感じるのが一番!
http://www.myspace.com/myslb
- 03. Unscan - Ter Iara
レーベルAudiobulbのコンピレーションIntricate Maximals収録。
この曲がやたら好きで、ずっと活動を待っているんだけど、3年経過した今なお
2曲しかないという有様。一体この人は何をしてるんだ。
しまった、曲ベースで選んでいったため、解説の事は何も考えて
いなかったぞ。同アルバムに収録されたPrhizzm、Ochre辺りは
お勧めです。って微妙な解説に・・・しかも彼ら全員Audiobulbから
音源リリースしていないし。うん。失敗。
- 04. Diagram Of Suburban Chaos - Rooftop
隠し玉的存在。中々いかすーIDMなアルバムStatus Negativesがあります。
けど、もう6年ぐらいリリースがない。この人も何をやっt(略)。
ちなみにどうやってこのアーティストを発見したかというと、
Phonemという人が好きで検索しまくっていたところ、似たサウンドとして
この人が挙げられていたのだった。実際、聴いてみたら攻撃的な
ビートに綺麗めで広がりのある上モノ、という組み合わせで涎ものだった。
みんなこのCDはAmazonでも買えるからIDM好きは買うと良いよ!
http://www.diagram-of-suburban-chaos.com/
- 05. Lusine Icl - Mojave
別名義というか本名義が分かりにくい人。LusineなのかL'usineなのか
Lusine Iclなのか。硬質なビートと電子的なダブ及び沈みこむような
アンビエント的な上モノが絡み合う作風で、とても完成度が高い。
前曲との兼ね合いから、このトラックを選択したが、使いたい候補曲が
一番悩んだのもこの人。
最初に聴くのはLusine名義のSerial Hodgepodgeが入手しやすさといい、
良いんじゃないかと。Iron Cityは余りお勧めしないかも。
http://www.discogs.com/artist/L'usine?anv=Lusine+Icl
- 06. Dryft - Drywht
Keef Bakerのところで記述したn5MDのオーナー兼次曲でも書く
Bitcrushの中の人。もっと言うとGridlockのビートメイカー。
元々Gridlockはインダストリアル系アンビエントだったんだけど、
そのビート担当だっただけあって、トゲトゲな音使い。
EPのThe Mytotyc Exytに収録されている中で、一番攻撃的だと思う
この曲は、短いながらも広がりのあるシンセとのギャップを感じさせずに
融合している。後は次の曲で。同じ人だからw
- 07. Bitcrush - Habitual
続けて中の人。Gridlockが解散し、ソロになって名義変更を遂げ、
このようになった。ちなみにn5MDからリリースしている彼の音源は
思いっきりバンド・サウンドになってしまったが、今は亡き(やっぱり)
レーベルのComponentからの1st「Enarc」はDryft名義の路線で、ゴリゴリの
IDMサウンドが聴ける。この曲もそのうちの1曲。
基本的に名前通りに音の粒子を崩してザラついた耳障りに、それを
ドラムンベース的リズムに再構築。それまで緩やかに広がっていたシンセも
呼応するように荒々しさを増す。
ちなみにこのアルバムの最後に、今後の活動を予感させるバンドな曲有り。
3rdアルバムの最後の曲とか聴くと、また打ち込みして欲しいんだけど。
http://www.myspace.com/haveyoulostyourway
- 08. Autechre - V-Proc
このアルバムから、彼らの音の一つ一つ、という意味で先端性は
無くなったように思う。この後の2枚はアナログ的な音使いで、とりわけ
この曲のような飛び道具的なものはない。
しかし最初はタイトに規則正しく刻むビートが、後半につれて
段々とつんのめって壊れていく感が楽しい。フロアでかけて困惑させたい
誘惑に駆られる曲。
- 09. Richard Devine - Kepter
何となく音が飛散するトラックを聴いていると、じゃあ次はこれ、と
言いたくなるのがRichard Devine。なんでこの人がAphex Twinと比較されたのか
イマイチ分からないが(Remixしたからだっけ)、音マニアな人である。
この曲は基本的にゴーーーという低音しかメロディ・ラインがなく、
後はビートがメロディを奏でている感。それでも十分、音が断片的に
繋がっているためか、しっかり記憶させる。新譜とかの方がより先進性の
音となっているが、この曲がやたら印象深いので。たまにメロディのある
曲を作るが、実は美メロだったりするから驚き。
今は亡き(こればっかり)ブレイクコア寄りのSublightからリリースされた
Cautellaがスピーディで攻撃的で○。
http://www.myspace.com/richarddevine
エレクトロニカ・詰め合わせ 1
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm3214857
曲解説
- 01. Zegunder - Hello Sunshine
レーベルNeo Ouijaから2004年に
アルバム「Distant Birds? Thought They Were Leaves...」を
リリース。こちらの1曲目から使用。イスラエルのアーティストで
昨年に来日した。けど全然人がいなかったw
朝っぽいイメージで個人的に出だしに使いたい事が多いトラック。
ネット・レーベルSutemosの好シリーズIntelligent Toys 2に収録された
Caterpillarも名曲。フリーなので好きな方はどうぞ。てかこのコンピ自体が
フリー。良いアーティストもいっぱい。
http://www.sutemos.net/en/player;page,2
- 02. Tigrics - Ebek 1/30
ハンガリーのアーティストで俺の秘蔵っ子。というぐらい知名度は低い。
現在はHighpoint Lowlifeというレーベルで活動をしている。このレーベルは
CDリリース以外にシングル的なのをmp3で出したりもする。
この曲もそうで、やっぱりフリー。自由に取れます。
http://www.highpointlowlife.com/webrelease.php?id=12
でも最近は作風がアシッドになり、そっち側に突き抜けた感があり。
昔の方が好きだけど、それはそれで悪くない。とりあえず過去のCompact Discoが
イチオシ。
- 03. B. Fleischmann - Grunt
名盤Welcome Tourist収録。エレクトロニカ名門レーベルだったMorrの
今なお残る良心派。Styrofoamも違うところに行ってしまったみたいだし、
Morrは完全にバンド側になったのかなー。歌入りまくりだし、
インディーズ・ポップみたいな。
この前のPass Byとどっちにしようか悩んだけど、あっちはしっとり大人っぽい
サウンドで、まとめた感じとしてはこっちの方が良いかな、と。
ノイズの使い方というか合わせ方が素晴らしい。
http://www.bfleischmann.com/
http://www.myspace.com/bfleischmann
myspaceは便利すぎる。
- 04. Ulrich Schnauss - Nobody's Home
いまやシューゲイズ・サウンドの旗手となってしまった感のある
Ulrich Schnaussの1stアルバムFar Away Trains Passing Byから。
このアルバムは非常にシンプルで、でも凄く完成度が高く、さらに
メロディが強いのでエレクトロニカ入門に最適な感じ。その場合は2ndの方が
もっと良いかも。シューゲイザー好きは3rdアルバムを。
2ndのA Strangely Isolated PlaceだとIn All The Wrong Placesが
名曲。Zegunderのところでも述べたSutemosでフリーのトラックが取れたりする。
Remixの名手でもあるっぽいのに、今年リリースされたausのRemix集はHaloを
手がけたものの、がっかりな出来だった。
http://www.myspace.com/ulrichschnauss
- 05. Casino Versus Japan - The Possible Light
ドリーミーなBoards Of Canada、という印象だったが、今聴くとそうでも
ない気がする。分厚いシンセが幻想的な世界に誘う・・・といいつつ曲は
激しく短い。繋ぎ的かな。アルバムはWhole Numbers Play The Basics、
Carparkから。あー、懐かしいなこのレーベル。Marumariがいたなぁ。もう活動は
してなさそうだけど・・・。
ちなみにアルバムは全体的にこんな感じで、どのアルバムを買っても
金太郎飴的であります。好きな人は安定してるように思うけど、そうでも
ない人は1枚持っていればおなかいっぱい、かな。
http://www.myspace.com/casinovsjapan
- 06. Novel 23 - Ni
この音源は日本のネット限定のショップDuotone独自でリリースした
EP「NI. SH. KA. LU」から。今も買えるのかな、これは。分からないけど。
旧ソビエトな古いシンセ・サウンドが凄く魅力。華のある音を残響させる
作風が多い。この人が運営しているロシアのレーベルShaped Harmonicsは
優良レーベル・・・だったけど、今は全く動きが無い。全体的にエレクトロニカが
停滞してる感がある。ここからリリースしていたStereo Modusはお勧め。
ロシアのエレクトロニカは期待していたんだけどなぁ。
http://novel23.mu.ru/
- 07. Lackluster - Thor's Magic Bathtub
この人は太っ腹。物凄い数の音源をフリーで公開。といいつつ、この曲は
普通にCDで販売されたContainerから。これMerckかと思っていたけど、Focusか。
活動レーベルは多岐にわたり、ネットレーベルのMonotonikとかからも
リリースするほど、活発な人。作風もメロディが強い王道的なエレクトロニカで
安定感はばっちり。でもその分、突き抜けたところがない印象。
今なお活動的で凄く安心します。これからも頑張って頂きたい。
↓から音源がいっぱい拾える。
http://www.lackluster.org/index2.php?page=other&p=warez
- 08. Ilkae - Secede Remix
IlkaeのトラックをMerck周辺の人がRemixしたアルバムBovine Rearrangementより。
Secedeの明るいトラック、とかだと1stアルバムのBye Bye Gridlock Trafficの
ビート・トラックが最適なんだけど、素直に出せずにこの曲。次の疾走感とかも
考えてこれで良いかなーと。シューティングみたいなゲーム曲っぽい。
他のRemix陣だとCarrier Twoが良かった。って誰だこれ・・・w
この曲しか情報がないアーティストか。。ENV(itre)っぽいなぁ。
Ilkae自体がゲーム・ミュージックっぽい作風で、Secedeは上手く
活かしつつ自分の色を出していると思う。
http://ilkae.tpolm.com/ ←元アーティスト
http://www.myspace.com/secedelennard ←Remixしたアーティスト
- 09. Plaid - City - Valou Remix
先日公開された映画鉄コン筋クリートのサントラをPlaidが手がけ、それを元にした
Remixアルバム収録。Valouは日本の2人組アーティスト。映画を見ていないので
なんともいえないけど、凄く疾走感のあるスピーディなトラックに仕上がり。
凄く良い曲になっている。
最近、Plaidはいまいちな感があるだけに、余裕で元曲(といってもどれか
よく分からないけど)を越えてると思われ。でもPlaidは今年新譜を出すっぽいし
それにやっぱり期待してしまうなぁ。PlaidのベストはRest Proof Clockwork。
異論は認める。
http://www.plaid.co.uk/ ←Plaid
http://www.valou.jp ←Valou
- 10. Tigrics - Floh-Markt-Strategie
02と同じアーティストで、その際に書いたCompact Discoから。
最後の締めに同アルバムのThe Keplar Bicycleを使う事が多いんだけど、
少しまったりすぎるかなーという事で、ちょっとイカレた感のあるこっちを。
ビートや上モノのエディットが上手いと思う。けど、最近は(以下略)。